木枯らしだね
とあなたが笑ったのは
もう何年まえか
まだ山の向こう
夕暮れが
かすかに残っている
大げさに息を吐いても
白さは申し訳程度の
夜の薄闇に消える
川沿いの桜は
目一杯
か黒い枝を
たいして暗くもない夜空に
張り巡らせている
まるで閉ざされた
瞼の裏側のように
脈をうっている
川沿いの道の終わり
止まれは
記憶よりも
掠れている
僕は眠るだろう
今日の夜も
明日の夜も
太陽と虹のように
眠るだろう
木枯らしだね
とあなたが笑ったのは
もう何年まえか
まだ山の向こう
夕暮れが
かすかに残っている
大げさに息を吐いても
白さは申し訳程度の
夜の薄闇に消える
川沿いの桜は
目一杯
か黒い枝を
たいして暗くもない夜空に
張り巡らせている
まるで閉ざされた
瞼の裏側のように
脈をうっている
川沿いの道の終わり
止まれは
記憶よりも
掠れている
僕は眠るだろう
今日の夜も
明日の夜も
太陽と虹のように
眠るだろう