嘘の時代の終わり

今まで、人々は、生きるために嘘をつかなければならなかった。しかし、今、時代の苦労はAIが担ってくれる。この時代に、人々は、本当のことしか言えなくなっている。これからは、人々は本当の生き方をし、 本当のことを行い、本当の世...

誰かが歌った歌

   エピローグ   生ける屍とはよく言ったものだ そこらじゅうで人を食い散らかした怪物たちが歩いている 心を失った人の姿をして歩いている 怪物の中でひっそりと暮らす人のほとんどが 人である術を忘れてしまった この世界で...

BIRTHDAY SONGを待ちわびていた地球の終わりに

佳人の瞳からこぼれた旋律。戦地にはもう煙は立たない。虹色の相貌をした空には鳥の群れが泳いでいく。東京から暴徒は消えた、京の都にも薔薇の吹雪が舞っている。祝祭の予感、ハッピーエンディングの色彩が街を包んでいく。 流星群から...

魔王城の平穏な日々♡

今日も虚(うつろ)たちがあくせくと動き回っています! こんにちは!あなたって素敵ね。助かるわ!ありがとう!(私があなたの承認欲求を満たしてあげるの♡)。 え?あなたの心からの願い?本音?声?切実な訴え?話を聞くわ!(愚痴...

エグい文字列が生まれいずる悩み

僕はなにもないところにコメントするのを控えていました。どうしてかって、気の利いたコメントができると思わなかったからです。それでも無理にコメントをしたこともありました。僕が僕なりに人間であろうとして。連投を続けながらコメン...

人の夢

現実のような夢と夢のような現実の間で プカリ、プカリ、チャポリ。 <!- 人であろうとするなら、人ではない何かの中に入って、人を見つけることだよ。人ではない何かを慈しむことだよ。如来のように「まぁ、まだだよね。先は...

寂しがり屋のツァラトゥストラへ

ツァラトゥストラ、君は語りはしたが、人々と暮らすことをしなかった。 君は語りはしたが、合気道はしなかった。叫びはしたが、対峙しなかった。 この文字列も語りじゃないか、気休めじゃないか。と君は言うだろう。 その通りだ。僕は...

うんこの壁

先日、ある人に手紙を書いたら、その人は死んだと返事が来た。まだあると錯覚していた繋がりがなくなっていた虚しさを感じながら。これで何度目だろう。人が死ぬのは。僕はその人とかつて繋がった。誰かと繋がるような生き方をしていた。...

小人と暮らさなかった白雪姫

「詩 コミュニティー」で検索をした。詩と呼ばれる文字列を見て回る。解毒剤のような、強心剤のような、麻酔のような、弱くて小さなまだ息をしている大事な何かを感じようとする努力のような、助けを求める信号のような文字列。人が文字...

レンコンは蓮の花を舞う妖精の夢を見るか

虫の便りを聞き、家の片付けをしていたら、手紙やら書類やら写真やら何やら。段ボール箱に隠れて潜んでいた物どもを、片っ端からスキャンしたり写真を撮った。ゴミ袋に入れた。部屋が削ぎ落とされて何か軽くなった気がした。憑き物が洗い...