もし、
虹色の桜が、広がる空に敷き詰められたら、
僕はスマホなんて仕舞い込んで、
優しい歌の一つでも唄いながら、
軽やかなステップを踏んで、
街中に散歩に出かけるだろう。
集めた新聞の切り抜きなんて、
大した意味はなくて、
争いも愛の唄も、
散り散りになって、大気に溶けていく。
静けさの2034年、人は孤独を好むけど、
それでも微かな希望があって、
酸素が充分あることに、
みんなとても満足してるんだ。
彼女の想い出も、あの夜一瞬だけ見せた弱さも、
いつか灰色のアンドロメダに包まれていく。
幸せの色あいを滲ませながら。
もし、
桜ユニバースの悲しみが、
一瞬にして消えていくのなら、
君の目に映るのはきっと、
天使のコーラスが響く、
光に満ちた星だろう。
そこには、涙の面影なんて、
ひとかけらも、ない。
桜の花びらがくるくると回りながら、
明るい夜空に舞っていく。
桜ユニバース、桜ユニバースと唄いながら。
普遍的な歌ですね。