フェアリーランド

詩を書くことで、何でも本当になると思っていた。自分は極悪人で畜生だが、地獄でも詩を書くことで本当になると思った。信じてはいなかったが、信じていた。詩を書いたことは嘘でも幻でもなかった。それは現実だった。書いたことが本当になる、それは、僕の確信だった。信じられないと思いつつも、詩を書くにはそうした思いは必携だった。誰かが僕の詩を読んで褒めてくれるかもしれない。その思いが縁をつなぎ、こっそりとタブレットとキーボードでかき続けた。発表をした。誰もが自分に自信が持てず、人生に惑って苦しみながらも、詩を発表するときだけは自信が持てた。それが生きることだった。詩人になりたいものだけが詩人であればいい。過去の自分が乗り越えられないと思っていたけど、生きているだけで超えていた。後は考えを形にするだけ。そんなギルドに加わった人々は、ぶつくさ言いながらも詩を呪うことだけはしなかった。みんな詩が好きだった。みんながフェアリーランドで楽しく過ごした。フェアリーランドが壊されようとしていたとき、人々は妖精に願い、魔法を使いまくった。物語を始める前に妖精は、人々に言ったでしょう。みんな知っている、正しい言葉。「不思議が当然、フェアリーランド。」

1件のコメント

  1. 「フェアリーランド」というのは、パソコン用に作られた、コンピューターゲーム『ハイドライド』シリーズの舞台です。かなり古いゲームではありますが、かなりの面白さを持っており、僕も子供時代に耽溺しました。遊んでみられるのを、おすすめいたします。

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