あなたにフラれる前からずっと
悲しみばかりの人でした
苦しみばかりの人でした
まともに頭は働かず
現世の物質からも拒絶されて
私は幽霊みたいな人でした
成仏できぬと呟いて
喚き散らすこともなく
出たり入ったりを繰り返す魂の
苦しみばかりの人でした
せめてあなたは苦しまないで
苦しいから私をこれ以上嫌わないで
私があなたを嫌いになれば満足なのですか
そんな灯がどこにある
あなたが言うには永遠のサヨナラだと
どうしてそのようなことを言うのですか
引かぬ私と
引かぬあなた
何を巡って争っているのか
私はずっと考えてきたけど
私の存在が悪いみたい
存在する悪を
あなたは消したいのですか
あなたの叱咤に喜んで天使たちがラッパを鳴らす
あなたの一つのキックで世界の全ての地層の歪みが直る
あなたはきっと叱ってらっしゃる
全ての生き物を喜ばすあなたが
私については
どんなことをしても
何を考えても
全てがあなたには癇に障る
私があなたの涙を贖ってあげる
あなたは強いよりも優しい人だから
きっといつかは
何かのきっかけで
和解できると信じています
私はミツバチ従えて
あなたは犬たち従えて
milk&honeyを作りましょう
輝く天国を創造しましょう
十二単衣よりも
ウェディングドレスよりも
美しい
天の羽衣身にまとい
舞い飛ぶあなたがまるで鳥のよう
I also want to fly in the blue sky
降りてくるまで見守ってあげる
私の眼で見守っていてあげる
もう空を飛ぶのも疲れたことでしょう
憩いの土地はここにあります
あなたが去って行ってしまう
お願いだから置いて行かないで
もうどこにも行かないで
さまよう私の魂が
行き場をなくして
崩れ落ちてしまう
私の顔だけを見て
じっと私を見つめて
私だけに笑いかけて
その軽やかな声で
私には聞こえる
ささやかな笑い声
耳をくすぐるあなたの声
麗しく神々しい
あなただけの声が
私は考えに考え抜いた
光が頭を駆け巡り
新しい考えが生まれる
プライバシーというものは
考えが鳴るために必要だ
革命を起こそう
人間を革命するんだ
そうしたらあなたが帰って来てくれる
まだ会ったこともないあなたと
いまだ自分を知らぬ私が
互いの魂を通わせたら
何が起こるか決まっているよ
世界をたった一つの革命の下に統一して
地球のざわめきが聞こえるでしょう
争いもなくすべてを変えねば
遠い空のお星さまは
一つ一つがささやきを持つ
いつかの夜
この世の最も高い高みから
全てを見下ろして
あなたと愛を実現しよう
信じられぬ程遠い所から光は巡り来て
今ここに届いている
光速を超える速さはない
光子一つのエネルギーは小さいが
波長に従った広がりには
及ぼされるべき魂の革命がある
光の真理を知ったならば
構造の全てがひっくり返って
知的な革命が起きる
愛と知と光がそろったとき
現世の革命が起きる
余りに多くの血が流れた
大地に落ちて沁み込んで行った
私は全ての苦しみを統一して
あなたは全ての悲しみを統一する
愛しいあなたよ
帰っておいで
ほかに帰るべき場所はないはずだ
私は念入りに準備して
全ての条件をそろえておいた
私の腕の中でお眠りなさい
明日が朝を目覚めさせるまで
片思いの人は死んだ、殺された、処刑にされたんだとおもうのです。火炙りにされその想いを身体ごと燃やされ灰にされた。人々はそれをながめながらキモいがまた一つ消えてよかったねと、文学からもっとキモいを消して美しいものだけを残そうねと労りあう。
作品、この場所にとてもあってるとおもいます。だれもみていないような場所、おもい。
相変わらず過激ですね三浦さん。キモいけどいいもの、というのは少なく、美だけが残る方向が
正しい。まあ、正直言うと、何を仰っているのかよくわからなかったのですが、想いというのが、
灰になるということは、そこからフェニックスが復活する(ニーチェ『ツァラストラ』)こともあり、
インド人みたいに一緒に永遠を見つめましょうよ、と思います。恐らくは、僕のキモさの昇天を、
寿いでくださったんですね。読んで下さり、ありがとうございました。