無職流:第一回ラジオに送ったけど読まれなかったメール反省会

「メール職人になろう!」10月号のお時間です。今回もいつもと同じく、結論からいきましょう。全滅です。悔しすぎる。

そろそろこの企画も10回を超えた頃かもしれない。長いことやってきたので、そろそろやらないといけないことがある。これをやるのは本当に勇気がいる。でも、この企画をするに際して、恥というものはかなぐり捨てるべきであるとも思っている。そして、これから私が面白くなるためには必要な過程だと言い聞かせている。

送ったのに読まれなかったメールをいくつかピックアップして、反省会をします。

今回ピックアップするのは、毎週木曜24:00からTBSラジオで放送されている『ハライチのターン!』に送ったメールたち。言わなくても分かると思うけど、お笑い芸人「ハライチ」の澤部さん・岩井さんがパーソナリティだ。

今回はそんなハライチのターン内で行われた『確認くんのコーナー』に送った落選メールを見ていく。
まずは『確認くんのコーナー』の説明をしないとならない。
これは「わざわざ言わなくていいことをあえて口に出して確認する」コーナー。「○○とか言わない方がいいんだろ?」というフォーマットに合わせて、世の中の色んなことを「確認」する内容のメールを送ることになっていた。このコーナーは岩井さんの悪ふざけからふわっと始まり、約9週にわたってコーナー化したが、9週目でコーナーの終了が正式に発表された。

これだけではコーナーの雰囲気が伝わらないと思うので、実際にラジオで読まれていたメールもいくつか紹介しておこう。ラジオネームも記載するとかなり長くなってしまいそうなので、申し訳ないがラジオネームは省略させていただきます。

「『やる気がないなら帰れ!』って言ってる人に、『本当に帰ったら怒るんだから、素直に「やる気出せよ!」って言えよ』とか言わない方がいいんだろ?」
「新郎新婦の馴れ初めの紹介で『共通の知り合い同士での食事会』ってアレ合コンだよな?とか言わない方がいいんだろ?」
「『行けたら行くわ』って言ってくる人に、『その返事が一番困るんだよ。行けないなら別の人誘わなきゃいけないし。来ないってことでいいんだよね?』とか言わない方がいいんだろ?」

……基本的にはこんな感じの、本当に言わなくていいことを言う嫌~なメールが続く。このコーナーの時期は、「あの~、俺のTwitterのリプライに『○○とか言わない方がいいんですよね?笑』とか送ってきてる奴、ほんと痛いからな。とか言わない方がいいんだろ?」などと、岩井さん自身もこの言い回しを積極的に使ってくれていて本当に面白かったのを覚えている。

ラジオのコーナーというのは長く続けば続くほど「おふざけモード」に入ってきて、当初の目的とは違うメールが増えてきたりする。このコーナーは9週で終了したため比較的少なかったものの、途中からは「確認くん」だけでなく、もっと重箱の隅をつつくような「野暮くん」、言葉は汚いが逆に積極的に言った方が良いことを言う「毒蝮くん」などのレアキャラも現れた。ハライチのターンはコーナーが長く続かないことで有名だが、そんな中この『確認くんのコーナー』は割と長く続いていた。人間は生きているだけで、「言わなくていいけどわざと口に出して確認してやりたいこと」が増えていくのだろう。私自身、このコーナーは私がメールを読まれるか否かに関わらず、本当に大好きなコーナーだった。

ではここからは、いよいよ私の反省会を行なっていく。見るに堪えないものばかりが並ぶかもしれないので、興味の無い方はここでブラウザバックしてくれても構わない。

まずは一つ目。
「『二次創作者ってコンテンツの名前借りて創作してるだけだから、フォロワー数多いのはお前がすごいんじゃなくてコンテンツがすごいだけだから勘違いしてグッズとか出してるの滑稽だよ』とか言わない方がいいんだろ?」
まず、文章が長い。先程紹介したいくつかのメールを見てもわかるが、短くて破壊力のあるメールが採用されている。これは長ったらしい上に、リスナー全員に賛同を得られるものではないだろう。もっと幅広い人に刺さる題材を選んだ方がよかったのかもしれない。

二つ目。
「『生徒指導の先生が本当に好きなのって、校則をしっかり守る真面目な生徒じゃなくて、スカート短くて髪の毛染めてて先生のことを下の名前+ちゃん付けで呼ぶギャルですよね』とか言わない方がいいんだろ?」
個人的にはこれ気に入ってたんだけどな。これもちょっと文章が長い。それに、文章が複雑すぎる気がする。もっとシンプルにすればよかったのかな。
採用されているメールをよく見てみると、構成が
「『①』って、『②』とか言わない方がいいんだろ?」
という形になっているものが多かったように思う。ラジオは音声だけで全てを伝えないといけないので、あまり複雑な文章だとリスナーに意味が伝わりにくくなる。リスナーに分かりやすく、シンプルに情報を伝えるには、この構成が一番綺麗だったのかもしれない。
そうだと仮定すると、
「『生徒指導の先生』って、『生徒指導って言う割に自分に馴れ馴れしいギャルのことはあんまり指導しないよな』とか言わない方がいいんだろ?」
の方が、読まれる確率は上がっていたのかもしれない。

三つ目。
「『サウナって「ととのってる」んじゃなくて、体が危険信号出して状態異常になってるだけだよな』とか言わない方がいいんだろ?」
これは素直にあまり面白くないかも。当たり前のことを言うな。そんなこと、みんな分かって楽しんでるんだよな。このメールは、「読まれた後にトークが広がるような内容にしたいな」と思って捻りだしたものだった。サウナがめちゃくちゃ流行ってるから、サウナの話がここから広がればいいのにな、なんて思ったけど、雑念が多かったのかもしれない。不思議に思われるかもしれないが、ラジオのスタッフには、私たちの持つ雑念や下心は完全に筒抜けなのである。

以上、三つの落選メールをピックアップした。落選した理由は他にもたくさん、数え切れないくらいあると思うが、もう十分落ち込んだのでこれ以上正論で叩きのめすのは勘弁してほしい。
これから活かせそうなポイントを三つ引き出して、今回はおしまいにしようと思う。
1,文章は出来る限り短くする。
2,情報は削ぎ落として、分かりやすくする。
3,雑念は捨てる。

引き続き、楽しいメール職人ライフを。

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