無職流:第二回ラジオに送ったけど読まれなかったメール反省会

「メール職人になろう!」11月・12月号のお時間です。ちょっとバタバタしていたので二か月一気に行きましょう。結論から言うと惨敗。悔しすぎる。

というわけで今回も、「ラジオに送ったけど読まれなかったメール反省会」のパート2をお楽しみください。人の恥部を見て大いに笑え!

今回は、毎週火曜日深夜24:00から放送している、『アルコ&ピース D.C.GARAGE』の中で行なわれている『直火ローストのコーナー』に送ったメールを振り返っていきます。
このコーナーは、チョコレートの明治とのコラボコーナーになっている。明治のナッツチョコレートに使用されているナッツは、明治独自の直火ロースト製法で「香ばしい」。それにちなみ、このコーナーでは「香ばしい」メールを募集している。つまり、身の回りにいる人の「香ばしい」言動などが一堂に会する、とにかく性格のよろしくないコーナーである。コーナーなんて、性格が悪ければ悪いほど面白い。

このコーナーは、割と初期の頃に一回だけ、メールを採用してもらったことがある。これはかなり嬉しかった。
せっかくなので、採用してもらった私のネタを見て、このコーナーの雰囲気を掴んでもらおうと思う。

「ねえ、見て? 痛そうっしょ?
なんか俺さー、ヤケド冷やさず我慢しちゃうタイプなんだよね。」

これはなかなかいい「香ばしさ」なんじゃないだろうか。誰にも褒めてもらえないので、あえて自画自賛していこうと思う。これはかなり気に入っていたネタだったので、採用してもらい、平子さんが笑ってくれたのが本当に嬉しかった。

さて、このコーナーではこのような「自意識過剰かつ自己中心的な雰囲気を含んでいるがそれを前面には出してこないためかなりウザい言動」ばかりが読まれていく。
ではこのコーナーに送ったものの採用はされなかったネタを見て、反省会をしていこう。

まず一つ目はこちら。

「あ~、ごめん。
俺、ハリーポッターもスターウォーズも
バックトゥザフューチャーも観たことねえんだわ。
え、好きな映画?
う~ん、強いて言うなら、時計じかけのオレンジかな。」

これも結構お気に入りではあったんだけどな。有名どころは観ていない俺、というアピールと、ちょっと狂気的な物語が好きな俺、アピールを同時進行で推し進める男。確実に「え、何それ~知らな~い」という女の子のセリフ待ちでしかない、香ばしい言動だと思う。
が、おそらくちょっと長すぎたかもしれない。これはかなり初期に送ったメールなのだが、このコーナーの初期は「短い言葉で爆発力のある香ばしさ」が結構読まれていた気がする。なのでタイミングが良ければ読んでもらえただろうか。いや、でもこのメールが面白いかと聞かれると面白くないのかも。『時計じかけのオレンジ』を説明するターンがいるな。しかも私自身、『時計じかけのオレンジ』の内容をよく分かっていない。もっと狂気的なのにすればよかったかな。『ムカデ人間』にした方が、狂気性が分かりやすくてよかったのかもしれない。

二つ目はこちら。

「いや、マジ読んどいた方がいいよ。
別に難しくないって、俺中学二年で全部読んだよ?
ドグラ・マグラ。」

これもなかなかお気に入りではあるけど、ちょっと笑いどころがどこなのか分からないような感じもする。この辺りで、「ラジオメールにもオチが必要である」ということに気付いて、それを私が気にしている様子がうかがえる。ただ、ドグラ・マグラをオチにしたことによって、なんか語感がごちゃっとしてしまった。声に出して読むと、最後のオチがあんまり気持ちよくないので笑いに変わらないのかもしれない。
ただ、このメールを送った時、私は実際にドグラ・マグラの読破に挑戦している最中だった。しかし、あまりの難解さに途中で挫折してしまった。意気消沈してTwitterで検索すると、ドグラ・マグラを中学生の頃に読破した、という投稿がわんさか出てきて、個人的にめちゃくちゃ腹が立ったのだった。こういう、自分の気持ちの揺れをラジオにぶつけるパッションは大事にしていきたい。

さて、三つめはこちら。

「俺、
酒飲んでる時の方がまともな判断できっから」

これはもっと初期だったな~! 多分コーナーが始まってすぐくらいだったら採用してもらえたかもしれない。これは香ばしさのお手本すぎる。
この頃になってくると、少しコーナーの趣旨が変わってきて、「香ばしいことを言っているように見えるけど全然違う」みたいなメールも増えてきた。リアルな香ばしさは減ってきて、フィクションの香ばしさが増えてきたあたりだと思う。
私もいくつかフィクション多めのメールを作ったりしてみたけど、やっぱりどれもしっくりこない。フィクション多めだと、共感してもらうのがめちゃくちゃ難しい。「なんかよく分かんないけどこういうのありそう~!」みたいなメールが、一番難しい。

四つ目。この頃から、「他の人と少し違う角度で攻めたい」という私の不純な気持ちが生まれ始める。ここまで見てきたように、どうやら香ばしい言動は男性に言わせるとしっくりくるらしい。そこで、女性の「香ばしさ」を考え始めた。その結果がこちら。

「え~! メイク道具ってそんなにあるの?
私リップとファンデくらいしか知らないから尊敬する~!」

いるんですよ、こういう奴。自分の元の顔がいいから、メイクそこまで必要無いんですアピールをする女が。これはもう完全に自分の怒りに任せて送ったメールだった。採用されなかったけど。
これは、男性のラジオに送ったのがよくないな。多分、男性の中にもリップとファンデくらいしか知らない人はいるだろう。だからあまり共感は得られなかったのかもしれない。もっと男性にも分かるような香ばしさが必要だったのだろうな。

さて、今回の反省会はここまでにしておこうと思う。

この『直火ローストのコーナー』、今現在も『アルコ&ピース D.C.GARAGE』内で開催中である。最近は、『擬人化香ばしい』がコーナー内の流行りだ。人間のみならず、動物・魚・無生物の界隈でウザがられそうな言動がよく読まれている。先程言った、フィクション多めメールの一種だ。
私はこれがすこぶる苦手なので、ここ最近の流行りに乗って行くのがかなり厳しい。でもまあ、数打ちゃ当たるだろう、の精神でこれからも送り続けようと思う。何か香ばしい言動を思いついた人はぜひ送ってみてほしい。

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