今夜、すべてのバーで
相も変わらず人びとの暮らす家々の戸口へ食料を運ぶ仕事をしている。まだ、道路を走っていてもほとんど同業者とすれ違うことのなかった一昨年と比べて事情は様変わりしてしまった。混雑する大通りから一つ入った生活道路で同業者とすれ違...
相も変わらず人びとの暮らす家々の戸口へ食料を運ぶ仕事をしている。まだ、道路を走っていてもほとんど同業者とすれ違うことのなかった一昨年と比べて事情は様変わりしてしまった。混雑する大通りから一つ入った生活道路で同業者とすれ違...
中学生の頃に好きだった音楽を高校になっても好きでいることはなんだかカッコ悪い気がしていた。そうして随分気取った音楽を聴いていた気がする。当時まだ編集長じゃなかった山崎洋一郎が雑誌「ロッキングオン」で推していたシガーロスを...
インターネットという、いわゆる『言葉の海』にどっぷり浸かってしまった私たちにとって、『言語化』はまるで神様のように見える。言語化はカッコいい。ぼんやりしていた感情や気持ちを、今存在する様々な言葉を使って、あるいは新たに言...
「メール職人になろう!」11月・12月号のお時間です。ちょっとバタバタしていたので二か月一気に行きましょう。結論から言うと惨敗。悔しすぎる。 というわけで今回も、「ラジオに送ったけど読まれなかったメール反省会」のパート2...
Creepy Nutsのオールナイトニッポンが終わるらしい。 「らしい」という書き方をしたのには理由がある。『Creepy Nutsがオールナイトニッポン卒業』というタイトルのニュースは見たし、佐久間宜行のオールナイトニ...
その答えがなんにせよ一定であるということをいつも私は忘れている。毎日、電車の窓に置き去りにしていく景色の奥で、冬の風に靡く草の長さが驚くほどに不揃いであることを忘れているし、名も知らぬ草が先端から土色に枯れつつ根元にはま...
──気付けば私は、真っ白な世界に立っていた。雪山だろうか、とも思ったが、気温は低くなく、秋と冬の境目のような心地よい気温だった。何度か足踏みをしてみる。地面は固く、さらさらしている。アスファルトのようにごつごつしているわ...
「メール職人になろう!」10月号のお時間です。今回もいつもと同じく、結論からいきましょう。全滅です。悔しすぎる。 そろそろこの企画も10回を超えた頃かもしれない。長いことやってきたので、そろそろやらないといけないことがあ...
https://www.lyricals.net 知人がやっているWebマガジンに群青ズンビィというとても粋なサイトがあって、先日僕のところに執筆依頼が来た。先日といってももう随分前の話になってしまったのは僕がそれを書き...
この世界で生きていく限りは、「ちゃんと生きなければいけない」のだ、と気付いたのは最近のことだ。ちゃんと、きちんと、ていねいに。適当に生きていることは、この世界で言う「生存」には当てはまらないのだろう。そう考えると納得がい...