我が闘争:恋愛資本主義から恋愛全体主義へ

恋愛資本主義 会社で使っているパソコンの中に面白いファイルがあった。ハードディスクの海底2万マイル、ディレクトリツリーの深層にあったそのファイルにはこう書かれていた──「趣味:恋愛資本主義との闘争」 僕は小規模のゲーム制...

たった1つの冴えたやりかた──ヘヴィメタル礼賛主義

ヘヴィメタルが好きだ。超絶技巧のギターリフが脳髄を青白く灼きあげ、怒涛のブラストビートがアドレナリンを誘発させ、激情に任せた高音シャウトとデスボイスがおのれの憤怒と同化する。ヘヴィメタルがつむぐメッセージはきわめてシンプ...

良質な物語は生きる糧になる

「これまでの人生のほとんどを空想の中で生きてきた」 『euphoria Season2』レクシー・ハワード 最近、『機龍警察』を読み始めた。『機龍警察』は早川書房から刊行されている日本の警察小説シリーズで、ジャンルとして...

ふたたび、声をあげる

「社会に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、孤独に暮らせ。それが嫌なら──」 攻殻機動隊 Stand Alone Complex 第一話 ここ数年、書くことをやめていた。完全にやめたわけではない。時たま...

二十歳の狂気

COMPLEXの「恋をとめないで」を久しぶりにyoutubeで聴いていて、突き動かされるものがあり、詩作の一つでもしようと思ったのだが、フレーズが幾つか出てきただけで進まない。浮かび上がり、書き留めた「二十歳の狂気・無敵...

全ての物が怖く、それゆえに何も怖くない

美容院が停電したのに、誰も声を上げなかった。数秒後、何事も無かったかのように電気が点いて、みんなは停電したことにすら気付いていないようなふりで、俯いていた。私はぞっとした。人間はもう、そんなとこまで来てしまったのか。もち...

アガパンサスと死者の指

アガパンサスは死者の指の色と形をしている。この夏僕が学んだことといえばそれくらいのことで、それ以外のことは印象に残りこそすれ、やがて消え去っていくものなのだろうと思う。アガパンサスは死者の指である。この事実だけは何年経っ...

無職流・「心の喫煙所」への逃げ込み方

今月も元気に「メール職人になろう!」6月号をお送り致します。6月はなんと、ラジオをそもそも1回しか聞けませんでした。おそらく7月も激務により、ラジオ聴く暇が無いかもしれません。ラジオ聴きたいメール送りたいという気持ちを育...